検査医学的手法による客観的病態評価に基づく臨床へのフィードバックを日常業務として行うとともに、大学院への進学等により疾病の病態解明を行う能力を併せ持つ人材の育成を目標とする。また、医療人としての態度、知
識、技術を習得することを強く求める。具体的には、救急対応、慢性疾患管理、地域医療貢献、専門領域を超えた横断的視野とフットワークの獲得、チーム医療の一員としての相互尊重、患者心情や社会的背景への心配り、医学
研究への強い動機付けと熱意の醸成、さらにはプログラムの最終段階では、後進に対する育成上の配慮・努力や専門家としての社会的活動などが挙げられる。コンサルテーション業務、ICT、NSTなどを通じた診療科横断的院内活
動、精度管理、新たな検査ニーズへの対応などを通じて、臨床検査医としての基礎的ならびに臨床業務の知識と技術、さらに管理業務を習得し、日本臨床検査専門医資格を取得する。
コースの概要
広域アカデミック臨床検査専門医養成コース
大学病院・医療機関名 |
診療科 |
専門分野 |
指導者数 |
目的 |
養成人数 |
期間 |
秋田大学医学部附属病院 |
中央検査部 |
臨床検査医学 |
4 |
臨床検査全般の研修・臨床検査専門医研修、 アレルギー専門医研修・感染症専門医研修・総合内科専門医研修・抗菌化学療法専門医研修 |
2 |
3年 |
東京医科歯科大学医学部附属病院 |
検査部 |
臨床検査 |
4 |
臨床検査全般の研修・臨床検査専門医研修 |
1 |
3ヵ月 |
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受入人数 |
2 |
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コースの実績
大学病院では臨床検査専門医3名の指導のもと、新臨床研修制度施行前の4名、施行後の平成18年1名の専門医が誕生している。臨床検査専門医試験は筆記試験、実技試験からなる厳しい資格試験であるが、これまで本院から
の受験者は全て合格している。他にアレルギー専門医6名、呼吸器専門医3名、呼吸器専門医3名、抗菌化学療法指導医1名、ICD5名、いずれも全て合格している。
コースの指導状況
専門医との指導のもとでa)臨床病理学総論,b)一般臨床検査学,c)臨床血液学,d)臨床化学,e)臨床微生物学(感染症学を含む),f)臨床免疫学,g)輸血学などについて検査医学業務、さらに院内・外における種々の活動を通じ
て・臨床医学についての造詣も深める。グレードが上がるに従い、各種のコンサルテーション記録,検査報告、臨床病理学に関する筆頭者としての学会報告,論文作成などをてがける。
専門医の取得等
学会等名 |
日本臨床検査医学会 |
資格名 |
臨床検査専門医 |
資格要件 |
出願時5年以上継続して日本臨床検査医学会の会員で、日本臨床検査医学会の定める研修プログラムにより,5年間の研修を修了していること。
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臨床検査医学会認定病院、日本臨床検査医学会評議員2名、同専門医3名 |
学会等名 |
日本内科学会 |
資格名 |
認定内科医 |
資格要件 |
- 次記の1、2のいずれかに該当する内科研修歴を有し,内科全般の研修を修了した者
- 臨床研修2年+本会が認定した教育病院(内科臨床大学院含む)での内科研修1年以上=計3年以上
- 臨床研修2年+本会が認定した教育関連病院での内科研修1年以上=計3年以上
- 資格認定試験合格
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内科認定専門医1名、認定内科医4名 |
学会等名 |
日本呼吸器学会 |
資格名 |
呼吸器専門医 |
資格要件 |
- 日本内科学会認定内科医資格を取得した年度も含めて3年以上継続して日本呼吸器学会の会員である。
- 日本呼吸器学会専門医制度規則において認定された認定施設において、日本呼吸器学会所定の研修カリキュラムに従い日本内科学会認定内科医資格を取得した年度も含めて3年以上、呼吸器病学の臨床研修を行い、こ
れを終了した者。
- 非喫煙者である。
- 資格認定試験合格
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呼吸器内科指導医1名、同専門医2名 |
学会等名 |
日本アレルギー学会 |
資格名 |
アレルギー専門医 |
資格要件 |
- 認定時に引き続き5年以上日本アレルギー学会の会員である。
- 基盤学会の専門医(認定医)の認定を受けている。
- 基本領域の臨床研修を含め通算6年以上の臨床研修歴を要する。この研修歴6年のうち、通算3年以上は日本アレルギー学会認定教育施設等において、指導医または専門医のもとでの、所定のカリキュラムに従ったアレ
ルギー学の臨床研修を要する。
- 最近の5年間に自ら診療しているアレルギー疾患患者40名分の診療実績書の提出。
- 最近の5年間に所定のアレルギー学業績が50単位以上ある。
- 資格認定試験合格。
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日本アレルギー学会認定教育施設、アレルギー指導医1名、同専門医3名 |
学会等名 |
日本内科学会 |
資格名 |
総合内科専門医 |
資格要件 |
- 現在認定内科医と認定されている者で、申請時連続して3年以上の日本内科学会会員歴を有し、次の1、2のいずれかに該当する内科研修歴を有する。
- 認定内科医資格取得後、本会が認定した教育病院での内科研修1年以上+本会が認定した教育関連病院での内科研修2年以上=計3年以上(計3年以上のうち、最低でも1年以上は日本内科学会が認定した
教育病院での内科研修が必要である)
- 認定内科医資格取得後、本会が認定した教育関連病因での内科研修5年以上
- 資格認定試験合格
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内科認定専門医1名 |
学会等名 |
日本感染症学会 |
資格名 |
感染症専門医 |
資格要件 |
- 基本領域学会専門医(認定医)に認定されている。
- 感染症の臨床修練を積んでいる。
- 基本領域学会の研修年限を含めて感染症学の研修を6年以上行っている。
- その内、3年間は指定した研修施設で、別に定めるカリキュラムに基づいて研修を行っていることを原則とする。
- 感染症の臨床に関して、筆頭者としての論文発表1篇、学会発表2篇、計3篇ある。
- 日本感染症学会会員歴5年以上。
- 資格認定試験合格。
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感染症専門医1名 |
学会等名 |
ICD制度協議会 |
資格名 |
Infection Control Doctor |
資格要件 |
以下を満たすこと。
- 協議会に加盟しているいずれかの学会(日本感染症学会、日本環境感染学会、日本細菌学会、日本ウイルス学会、日本医真菌学会、日本寄生虫学会、日本化学療法学会、日本外科感染症学会、日本骨・関節感染症研究
会、日本小児感染症学会、日本臨床寄生虫学会、日本臨床微生物学会、日本眼感染症学会、日本救急医学会、日本歯科薬物療法学会、日本耳鼻咽喉科感染症研究会、日本集中治療学会、日本性感染症学会、 日本産婦人科感染症研
究会)の会員であること(会員歴の長さは問わない)。
- 医師歴が5年以上の医師または博士号を取得後5年以上のPhDで、病院感染対策に係わる活動実績(感染対策委員歴、講習会出席、論文発表*)があり、 所属施設長の推薦があること。
- 所属学会からの推薦があること。
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感染症専門医1名、抗菌化学療法指導医1名、ICD4名 |
学会等名 |
日本化学療法学会 |
資格名 |
抗菌化学療法認定医・指導医 |
資格要件 |
- 認定医
- 本学会の会員であること(会員歴の長さは問わない)。
- 医師歴が2年以上の医師で、抗菌薬の適正使用について研鑽を積もうとするもの
- 指導医
- 本学会の会員であること(会員歴の長さは問わない)。
- 日本感染症学会認定専門医とICD制度協議会認定ICDの資格を有するもの。
認定の要件
審議会が指定した生涯教育セミナーに参加し、所定単位(認定医 50点、指導医30点)を取得した者。ただし必修で30単位を取得する。
単位取得の対象となる項目
- 必修:抗菌薬適正使用生涯教育セミナー出席者(1日) 30単位
- 必修:抗菌薬適正使用生涯教育セミナー出席者(半日) 15単位
- 選択:審議会が指定する抗菌薬適正使用に関連したプログラム 10単位
- ※本学会の主催する学術集会出席者 5単位
- ※共催学会の年次講演会出席者 1) 2単位
- 抗菌薬適正使用推進活動 2) 5単位
1)日本医学会、日本環境感染学会、日本感染症学会、日本眼科学会、日本眼感染症学会、日本外科学会、日本外科感染症学会、日本小児科学会、日本小児感染症学会、日本性感染症学会、日本歯科薬物療法学会、日本感染症教育
研究会
2)抗菌薬適正使用推進を目的に、申請者が抗菌薬適正使用の実践と指導活動に貢献していることを証明するもので、施設内・地域での抗菌薬適正使用に関する教育活動などが該当する。
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抗菌化学療法指導医 1名 |
コースの流れ