本コースは、救急・集中治療専門医を養成するとともに、学位(博士(医学))の取得をもめざす6年間のコースを基本とする。全員大学院に入学し、一般臨床と平行して臨床研究を行うことにより、高度なリサーチマインドを持った臨床医の養成を目標とする。秋田大学および県内連携病院における研修および研究の他に、東京医科歯科大学救急部に、3ヶ月ないし1年間出向し、第一線の医療と研究について学ぶコースを設定した。1次から3次救急患者までプライマリケアから重症管理まで幅広く研修することができる。すなわち、3次救急に特化する都市型救急ではなく、地域医療に密着した救急患者への対応が必要となる。卒後6-7年目に救急科専門医、循環器専門医、集中治療専門医などが取得できる。さらに大学院(社会人枠を含む)に入学し、最先端医療の診療・研究を行い学位[博士(医学)]を取得する。
コースの概要
広域アカデミック救急・集中治療専門医養成コース
大学病院・医療機関名 |
診療科 |
専門分野 |
指導者数 |
目的 |
養成人数 |
期間 |
秋田大学医学部附属病院 |
救急部・集中治療部 |
救急・集中治療医学 |
3 |
救急医療・集中治療全般の修得 |
2 |
3年間 |
秋田赤十字病院 |
救命救急センター |
救急医学 |
3 |
救急医療全般の修得 |
1 |
1年間 |
東京医科歯科大学医学部附属病院 |
救急部 |
救急医学 |
|
救急医療全般の修得 |
1 |
1年間 |
|
|
|
|
受入人数 |
2 |
|
コースの実績
秋田大学医学部附属病院では救急科専門医3名、集中治療専門医2名のもと、人工呼吸管理はもとより、非侵襲的陽圧換気、急性血液浄化療法、脳低温療法、重症熱傷に対する集学的治療などの修練を積むことができる。また、地域医療に密着した自殺予防についても系統的に学ぶことができる。
コースの指導状況
診療チームの上級医が、救急外来、ICU、一般病棟における患者診療を介して、病歴・理学所見・基本的治療方針の立て方、病状や検査・治療の説明の仕方など、救急・集中治療専門医育成のために、日々きめ細かく指導している。
専門医の取得等
学会等名 |
日本救急医学会 |
資格名 |
救急科専門医 |
資格要件 |
- 救急医学会会員歴≧5年
臨床経験≧5年
救急部専従≧3年
診療実績評価
- 資格認定試験合格
|
救急科専門医指定施設、日本救急医学会指導医2名、救急科専門医3名 |
学会等名 |
日本集中治療医学会 |
資格名 |
集中治療専門医 |
資格要件 |
- 集中治療医学会会員歴≧5年
臨床経験≧5年
- 資格認定試験合格
|
日本集中治療医学会専門医指定施設、集中治療専門医2名 |
学会等名 |
日本熱傷学会 |
資格名 |
熱傷専門医 |
資格要件 |
- 日本熱傷学会会員歴≧5年
臨床経験≧5年
- 資格認定試験合格
|
日本熱傷学会専門医認定施設(申請中)、熱傷専門医1名 |
学会等名 |
日本東洋医学会 |
資格名 |
漢方専門医 |
資格要件 |
- 日本専門医認定制機構の定める基盤学会の専門医(認定医)の認定を受けている。
- 基本領域の臨床研修を含め通算6年以上の臨床研修歴を要する。この研修歴6年のうち、通算3年以上は日本東洋医学会認定教育施設等においての臨床研修を要する。
- 資格認定試験合格。
|
指定研修施設(教育病院)、日本東洋医学会指導医2名、東洋医学専門医1名 |
学会等名 |
ICD制度協議会 |
資格名 |
Infection Control Doctor |
資格要件 |
- ICD制度協議会に加盟しているいずれかの学会の会員である。
- 医師歴が5年以上の医師または博士号を取得後5年以上のPhDで、病院感染対策に係わる活動実績があり、所属施設長の推薦がある。
- 所属学会からの推薦がある。
|
救急・集中治療部でのICD1名 |
コースの流れ